ベースキャンプ生活4「エヴェレスト 〜7大陸アジア編12」2019年
4月25日は休息日。風の強い中イギリスから来たチームがラグビーをしている。彼らは標高の高いところ（ABC/ アドバンスドベースキャンプ）でラグビーをするギネス記録に挑戦するそうだ。
今日の私のチャレンジはシャワーに入ること。前回からの学びで全身に浴びるとお湯が足りなくなったり身体も寒くなるので大きめのバケツにお湯を運んでもらった。
シャワー室の中に椅子を入れて水差しを使って髪の毛を洗う。このやり方が良いみたい。体は乾燥した気候なのでたまに濡れタオルで拭くだけでスッキリできる、でも頭は2.3日に一度は洗わないと気分が落ち着かない。シャワーの使い方も自分なりのやり方が見つかり、日本からのビデオ通話で気持ちも少しリフレッシュできた。休息日は何をするわけでもなく、食べてダイニングテントでコーヒーを飲んだり、外を眺めたり本を読んだりしていると1日が終わる。
今日のニュースはヨーロッパチームのリーダーアンドレアスが遊びに来てコーヒー豆を引いてくれて、それを倉岡隊長が入れたくれた。
ゆっくり休んだ翌日の26日は順応トレッキングへ出かけた。体調は朝ごはんを食べるとその後にお腹が下るぐらい、特に悪くなくて落ち着いている。朝食後少ししてからミンマと共に近くのピナクルを目指してゆっくりと歩きだした。標高が上がり急斜面になってくると足元の浮き石が増えて非常に歩きにくい。
ドキドキハラハラしながら5600m程度の小さな岩峰に登った。
少し休憩をして（その場所にいることが順応）から下山をするとその途中で動物（やぎ？しか？）や雷鳥の群れに出くわした。移動中に見えるエヴェレストの山はとてもくっきりと青空に映えて、それがいつもよりとても大きく見えた。
ベースキャンプに戻り14時30分頃に遅めのお昼を食べて、食後はまた休息。昼寝をしておやつも食べて毎日こんなにゆっくりと過ごすのはあまりない経験だ。コロナ渦の今、思い返すとこれはステイBC生活と言える。ここにいることで高所に体が慣れていくのだから何もしないことがやっていることになる。やるべき事は出国までに積み上げて来たのだから慌ててはいけない。
