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ハイキャンプへ「7大陸北米編6」

7月1日、キャンプ5のハイキャンプに上がる。
移動日だというのにいつものように遅く起きるガイドたち。
9時にオートミールの簡単な食事を済ませ、テントをたたんでパッキング。
マウンテニアリングスクールという名の通り、日々の活動は学校のようである。
危急時に備えているとはいえ過剰なまでにギアをぶら下げ、その様子を天国じじいから何でそんなにぶら下げているのかと笑われた。

特に チェストハーネスにロープのシステムが加わりより繁雑になった。
カメラを下げていてもギアが邪魔して取り出す事もできない。

出発準備は12時にできていたけれどガイドさんたちがまだ。少し離れたところでカーティスと星野さんが言い争っている。何が起こっていたのかその時は知らなかったが、後で聞くとお前の荷物は軽いからこれを持てと私の荷物を押し付けていたという。
星野さんの自己努力で荷物を減らしていたのにとんでもない話。何のために私が個人的に雇ったのかわかっていない。
その争いが落ち着いたと思ったら今度はアツがデイヴに食ってかかり、デイヴも犬のように吠えている。
何でいつも出発が遅いのか! 出発時間を決めても無意味だと怒っている。
2人の言いたいことはよくわかる、しかし言っても改善はしないだろう。
争いは止めよう、みんなの目標は山頂へ行くこと。 その事に集中しようとなだめた。

ハイキャンプへの道は急な斜面や岩陵地帯が多い。危ないところにはフィックスロープが張られているがその通過にはハーネスに繋がったカラビナの掛け替え作業がある。
重いザックを背負ったまましゃがむ動作は息苦しさが増す。

この日は私の後ろにJ子、疲れているのだろう歩くのが遅くて後ろに引っ張られる、
そして前の人は早いから前後に引っ張られ、挟まれ、非常に歩きにくい。

岩場や尾根が続き歩いていると楽しい。
楽しいけれど、キャンプ地に着いた時は疲れがのしかかって来た。それでも休まずにテントを設営。 この時は珍しく隊長がイラついていた。
疲労と5242mの標高が重たく襲ってくる、ゆっくりと行動して言われた事だけをする。
ハイキャンプからはテントを4人で使うのでマットを敷いたら窮屈で動きにくい。

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