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マスク

コロナ渦でのマスク生活はもう2年。
最初の頃はマスク生産が追いつかなくて政府から配給されたことが遠い思い出のように感じる。
2019年春、エヴェレストへ登るために最初に向かった街はネパールのカトマンズ。
行ったことのある友人から、とても埃っぽいところだからマスクがあった方がよいと言われた。
実際に中心部へ行ってみると車やバイクの往来が激しくて道路からは埃が立ち上り排気ガスが目に見える様だった。

日差しも眩しく、サングラスにマスクをつけた姿は異様にも見えるけれど、
そんなことを言っている場合ではなかった。

隊長の倉岡さんは強靭なので気になっていないが、鈴木さんと私は共にマスクが欠かせず、ホテルに戻ると髪の毛の櫛通りも悪くなっていた。

その頃は洗って使える布製は日本にはあまりなかった。
今では様々なものが手に入り、
私はコロナ渦での日常生活では状況別に使い分けをしている。

人が多い場所や室内、トレーニングジムでは不織布マスク、
外で人との距離が保たれた山歩きやクライミングの時は布に。
不織布でも機能性が異なるので、新幹線や飛行機でも変えている。
最近は東京大学医科研究所で発表したマスク実験結果を元に内閣府がイラストを作成し、
各自治体などでもマスクの種類による違いをホームページに掲載している。

*坪倉誠教授(理化学研究所/神戸大学)作成資料を基に内閣官房作成



マスクをして運動すればもちろん息苦しくなる。
苦しくても私にとってはそれは高地トレーニングの一環だと思っている。
夏場はマスクインナーフレームを使ったり、場合によって強度を下げるなどの工夫も。
コロナの感染拡大が収まり、
エヴェレストへ行く時にはいくつかのマスクの使い分けで臨みたい。

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