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愛鷹山

静岡県沼津市にある愛鷹山へ行ってきた。7時間ぐらいのコースで好きな靴にハーネスとヘルメットを持っていくという。どのルートに行くのだろう?地図を見てもたくさんある中から明確なものが見つからなかった。だから今回はリーダーについていく山歩きの気持ちでいた。前日に歩くコースを確認し、地図を見ると登山道の線が消えている所(廃道)や崩落箇所があり危険通行禁止などと書かれていた。もし進めなくなったら引き返すしかない。2年前に一度歩いた時には道があったというのでそれを信じることにした。

駐車場から橋を渡り遊歩道や林道を経て須津山荘に着いた。山荘脇から山道が始まりまずは大岳へ向かった。傾斜に積もる落ち葉に足がもたつき、折り返す植林の景色の道のりにやる気を試されているようだった。森の始まりで見たエヴェレストを模していた大きな岩を思い出して気合を入れて進むことにした。

1時間15分ほどで大岳に着き、その先は廃道を行くのでハーネス履きヘルメットを被った。リーダーはショートロープ(危険箇所を無事に通過させるロープ術)の準備をし始めた。最近はバリエーションルート(一般登山道外のルート)へ行っていないのでとても懐かしく、また頼もしくその姿を見ていた。少し歩き出したところから落ち葉に加え岩が出てきて危ないところにロープが渡してある。

狭い藪の尾根道を1時間ぐらいで呼子岳、

割石峠を経て蓮菜山。

大変だったのはこの後からだった。
ロープと鎖ばかりの道となり、折れやすい枝に棘の太いバラの木が増えてきた。通行禁止とされていても縦走路という看板がいくつもあり、張られているロープは古くない。

自然の中にあるアスレチックのようでワクワク感が増してきた。

しかし調子が上がってきた頃に右の腿が攣り出した。すぐに漢方薬と塩飴を口に放り込み、あと少しだよという言葉に気持ちを立て直した。地図的には半分くらい、楽な道は出てきそうにない。小雨が降ったり止んだりの天気で位牌岳に着くと使用しなかったロープやハーネスをしまって一息ついた。

そこからは歩きやすくな理、登り下りが続いていた。
一服峠の看板には次に目指す袴腰岳までは60才のコースタイムが20分とある。少し早足で進んで所要時間が12分だったことにちょっぴり得意げになった。

袴腰岳を後にする最後の急坂が始まった。歩きやすい坂だけど陽が傾き始めて辺りが薄暗くなってきた。
足場は悪くないけれども陽が落ちて、どんどんと暗くなると足元が見えなくなった。途中で非常用のヘッドライトを借りて暗闇を1時間以上歩くことになった。

車を降りて戻るまでの時間は9時間以上、歩いた距離は約13キロで累計標高約1400m。
とても楽しかった。でも少しトレーニングのやり過ぎだったかもしれない。

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