青葉の岩場
2年ぶりに福島県いわき市にある岩場へ行ってきた。今回は鈴木昇己師匠の開催するツアーに途中から参加。駐車場から岩場までは歩いて20分弱。歩き始めのイチョウの落ち葉道には果肉のついた実もありその匂いには鼻をつまみたくなった。
次第に紅葉の道となり竹林へと続く。
青葉の岩場は砂岩、しばらくそのざらざらした質感に戸惑い、出だしのホールドの遠さを思い出した。
2年前よりだいぶ登れるようになっていて少し成長した自分が嬉しい。
苦労したのはカブトガニの左ルート。師匠の指導の元取り付いたけど核心のところで行き詰まった。アンダー持ち(引き出しを開けるような岩の持ち方)にして次へ行けと言っても、体を上げたら指が折れそうになる。何度かトライするうちに力が吸われて、仕方がないので右の方から登った。
そのすぐ後に師匠の登りを見ることにした。すると、「あれ?違ったな、これは行けないや」と言う。それを聞いて思わず「ですよね!」と上を見ながら声にした。色々とやってみたもののどうしても解決できなかったので安心した。師匠の登りはいつも美しい、その背中をずーっと見てきたけれど同じようには出来ない。たまに間違う事もあるけど今まで一緒にいて危険な目にあった事はない。そういう所を尊敬し、信頼できるから長年お世話になってきた。日本人初の無酸素エベレスト登頂を成し遂げたことは真似のできない功績だけど、私は酸素をたっぷり吸ってその後に続きたいと思う。竹のように早く伸びることはできなくとも真っ直ぐと目標に向かって伸びていけたらと願う。
地元の方が岩場まで届けてくださった揚げ饅頭がとても美味しかった。
2022年も残すところわずかとなりました。
来年も素晴らしい年となりますように願っております。