滝巡り
今日はあっちゃんが帰る日。15時ぐらいまで一緒に滝巡りをすることに。まず向かったのはホテルから一番離れた場所にある大川の滝。日本の滝百選にも選ばれているこの滝は屋久島で最大級であり落差は九州でも1番。大川と書いて“おおこ”と読む。晴れた日には滝下の大岩の上で昼寝や読書をしたりくつろいでいる人が多い。今日は雨で、岩も滑りやすく上に登る人は誰もいなかった。滝の近くまで行けるのでマイナスイオンを沢山浴びることができる。今回はマイナスイオンの飛沫というよりも体を叩く雨粒を感じる。
滝見学の後は開店時間に合わせ隣町の栗生にある手打ち蕎麦屋へ向かった。店の前にはすでに7~8人が並んでいて暖簾を出しにお店の人が中から出てくると、並んでいた人たちが次々に引き返して行った。話を聞くと、店は予約制になり今日は20食分の全て売り切れ。13時からだったら二人分は用意できますと言う。待ったところでこちらは3人、がっかりしながら何処か食べるところを探すことになった。
今後の屋久島ランチ処対策には営業している確認に加え、予約制かどうかも調べておく必要がある。どこかないかと車をゆっくり走らせて目についたのは”JAWAの風”、インドネシア料理のようだ。新規オープンしたばかりでメニューは分かりにくくて店のトイレは建築中。キッチンには慣れない様子のインドネシア出身の女性が一人で一生懸命になっていた。早くできるというチキンカレーを注文し、待っている間に人がどんどん店にやって来て満席になった。しばらくすると日本語が不慣れな妹さんと日本人の夫が店の厨房へ加わった。マダムを手伝うのかと思ったら、男性はまだかまだかと待つお客さんの話相手になっただけ。そんな様子を見ていたら、イラつくよりも可笑しくなって店の配膳でも手伝おうかなという気持ちになった。
お昼を食べられたことを喜びながら、次は麦生のモッチョム岳の袂にある千尋の滝(せんぴろの滝)へ向かった。大川の滝が落差ならこちらは花崗岩の滝幅に注目、千人が両手を広げた長さだと言われている。いつもなら団体さんがひな段で記念撮影してる姿を見かけるが、今日は貸切で写真は撮り放題。最近できた滝の近くまで行く遊歩道は雨で通行禁止となっていた。これから毎日雨、私が一番好きな山・モッチョム岳へ登れないことは残念でならない。登山口の前で立ち止まり奥を覗いてみたら幽々として来ないでという雰囲気を感じた。
わかった、また今度ねと軽く目を閉じ気持ちを切り替えお土産の店に立ち寄りながらあっちゃんをホテルに送り届けた。その後は宿を移り残りの日は完全にリラックスの日々を送る事にした。