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充実の水曜日

東京に滞在する水曜日は、神奈川にあるクライミングジムへ通っている。最近はそれに2つの練習が同日に加わった。まず都内でのドラムレッスンを受けて、その後に向かうのは黒川駅である。初めて行った時は、誤って千代田線の逆方向の電車に乗ってしまい、それに気づいたのは綾瀬駅まで行ってからだった。電車に乗っている間は、メールの返信や書類の確認に集中してしまい、逆方向に乗ったことにすぐには気づけなかった。その結果、千葉方面から神奈川方面に戻るのに、2時間以上もかかってしまった。駅で待っていてくれるのは、ゴルフの腕前はプロ並みのクライミング仲間。普段は主にインドアでゴルフの練習をしているが、その方のお誘いでネットの張られた奥行きのある広い練習場に通うようになった。

風が通って心地よく、そこにいるだけでも気持ちがいい。ただ、前後に多くの人が並んでボールを打っている様子には少なからず圧迫感を覚える。それでも、時間制の練習場でボールが打ち放題なのはありがたい。定期的にゴルフの練習を始めて4ヶ月。同じフォームでスイングしているつもりでも、時には変な方向に飛んでいくことがある。屋外の練習場では、人がすぐそばにいるため、ぶつけてしまうのではないかと尻込みしてしまう事もある。なぜ1打席ごとにネットを張ってくれないのだろうかと思ってしまう。ゴルフの練習が終わると、クライミングジムへ向かう。このジムに来る人たちは皆、真剣に取り組んでいる。以前はその雰囲気に飲み込まれ、ただそこにいるだけで怖くなったり、練習に行くのが億劫に感じたりすることも少なくなかった。けれど今は、頑張ることをやめ、体幹トレーニングの一環として割り切ることで、ようやく気持ちが楽になった。

月に2〜3回の練習ではクライミングに必要な持久力はなかなか育たず、毎回前腕の筋肉がパンプしてしまう。それでも、骨密度が低い自分が無理をすれば、剥離骨折や指関節の変形を招くことを自覚し、自分の体との折り合いをつけられるようになってきた。過去には上達しない自分を責めたり、周囲の成長と自分との差に苦しんだこともあったが、今は“続けていられる“そのもの自体に感謝の気持ちを持てるようになった。ドラム練習が日常に加わったことがとても嬉しい。たとえ間違えても、うまく演奏できなくても心から楽しいと感じられることが日々の生活に充足感を与えてくれている。これからも、想像してこなかった出来事がいろいろと起こるのかもしれないと思うと、人生がますます楽しみになってくる。

そうそう、毎週水曜日は新しい記事の更新の日でもある、その投稿記事のチェックも移動中の車内で行なっている。最近は乗り間違えがないようにと、乗るべき側のホームで待って、乗るべき電車に乗るまでは何もしないことに徹している。

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