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がん検診2 2025年

秋に受けた乳がんの経過観察の検診で、いくつかの子宮筋腫が見つかった。前年にも指摘されていたものだが、少し大きくなっているようだったため、予定を早めて11月末に婦人科を受診した。

婦人科というのは、どうしても足が向かない場所だと思う。私のように、がんを経験して10年近く通い続けていても、やっぱり好きにはなれない。どんな検査が行われるか分かっていても、検診は体にも心にも痛みが伴う。毎回のように担当医に「麻酔、ないんですよね?」と冗談交じりに尋ねてしまう。もちろん、ないのだが……。

乳がん患者は治療により薬の副作用で子宮体がんの発生率が上がると言われている。その最も痛い検査が必須ではなくなったと聞き、ほっとした。たとえ一つであっても、痛みが減るのはとても嬉しい。

今回の私の主訴は、乳がん後に卵巣を摘出してから7年経つ今でも、自律神経の乱れが続いていることだ。高所の山小屋に泊まることはもうないので不眠には薬が使えるが、体温調節ができないつらさには、いまだ有効な治療法がないままである。

子宮筋腫はしばらく経過観察となり、来年また診察が必要になる。苦痛を伴う検査ではあるが、命を守るためと思えば、私は目をつぶり、呼吸を整えて挑むことにしている。

そんな検査の数日前、私が見に行ったのは、通っているドラム教室の発表会だ。会場が東川町ということもあり、この町とはなんとなくご縁を感じる。

ライブ形式の発表会では、まるでバンドメンバーの一員になったような気分で演奏を披露できる。知らない曲が多くても、演奏者たちが楽しそうに叩く姿を見るのは、とても心が温まる時間だった。

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