紛失か?!
ガイド更新研修では、山や研修場所へ移動する際、駐車スペースに限りがあるため車を乗り合わせて現場へ向かうことになった。
私は講師の方の車に同乗させていただいたため、レンタカーは事前に宿泊先の宿に停めたままにしていた。
緊張の連続だった2日間の研修が無事に終了し、夕方に宿へ戻ると、安心感とともに”夕食前に一杯”という気持ちが湧き上がってきた。

スーパーへ行くには車が必要で、レンタカーに乗ろうとした。
私が不在の間は部屋の掃除は依頼しておらず、貴重品はスーツケースに入れて施錠。車の鍵はテレビ台の上に置いた・・・・・はずであった。
ところが、いざ出発しようとすると、鍵がない。置いたはずのテレビ台にない。テーブルにもない。念のためもう一度テレビ台を見ても、やはりない。部屋中を探しても見当たらないため、レンタカー会社に電話をしたが話し中。駐車場へ行き、車内を覗いても鍵はなく、ドアはきちんとロックされている。

民宿では誰かの使いかけのガスが自由に使える嬉しいサービスあり
フロントに事情を説明すると、「清掃で中へは入っていないし、鍵の」届け出もない」とのこと。
警察に連絡すべきかと尋ねると、「勘違いということもあるので、もう一度探してみては」と、こちらの動悸とは対照的に極めて冷静な対応であった。
心臓が体を激しく叩き、頭は熱く、呼吸は浅くなっていた。上着のポケット、バックパックの中身をすべて出し、ゴミ箱まで確認し、部屋の隅々を捜索した。スーツケースの中は三度は見た。どこかへ落としたのか?はたまた誰かが持っていたのか?様々な推測と疑いが頭の中を飛び交い、もはや研修より緊張が高まり、集中もしていた。
諦めかけたその時、ふとスーツケース内のサイドポケットが視界に入った。
そして、そこにはAirTagとともに、探していた鍵があった!!遠い彼方の家の鍵は山へ持って行き、ここで必要な鍵は置いていく、、、、自分の判断基準には納得がいかないまま、見つかった瞬間の喜びは、飛び上がってしまうほどで、大きな声で「あぁーぁった!!!」と叫んだ。スーツケースのポケットに入れた記憶は完全に消え、そんな希薄な自分の記憶力にはげんなりとしてしまった。それでも幸い⁈!見つかった!!気を取り直すべく深呼吸をしてからスーパーへ向かい、お気に入りの酎ハイとサラダを購入し、心の中で鍵に乾杯。フロントにも見つかったことを報告すると、安堵された様子であった。

物忘れは今に始まったことではないが、レンタカーの鍵が消えるという事態は、さすがに焦る。後日レンタカー会社に確認したところ、鍵紛失の場合は15,000円の支払いが必要とのこと。ただし、車ごと交換するわけではないと聞き、少し安心した。どうやら同様の経験者はそれなりに存在するらしい。

それにしても、疲れが一瞬で吹き飛ぶほどの動悸は研修以上にスリリングな体験となった。
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