モッチョム2021
今年も屋久島へやって来た。
着いた翌日に早速向かったのはモッチョム岳。
歩き始めるに千尋の滝と沢の音が重なり合い、
森に踏み入った瞬間に少し薄暗く湿った空気に包まれるのは変わっていない。
もう何度となく来ているこの懐かしい思いが喜びに変わる。
今でも山を歩き続けているのはこの山が大好きになったから。
まだ今は海外の山に行かれない。
けれどここへ来れば今後の自分がどうしたいのか分かる気がした。
ただいるだけで癒しの場所だけど、アスレチック要素が盛り沢山。
いろんなの緑色に囲まれがなら
奥へと進むにつれて、遠くには鹿やサルの鳴き声を聞き、
時々山鳩がかなり派手に音に驚かされる。
かつては木々に巻かれたピンクのリボンが景色の邪魔になると思ったこともあるが、
これなしでは迷子になってしまう。
自分が乳がんになってピンクリボンが早期発見・治療のシンボルマークであり、
山では大切な道標となっているのも何かの縁ではないかと思うようになった。
急登が続くモッチョム岳もかなり楽に歩けるようになり、
乳がんの治療も今のところうまくいっている。
健康な体とは言えなくとも、こうして続けられて非常に嬉しい。
展望台のところで、地図と時計を睨めっこ、
ここから通常に歩けば山頂までは50分・・・・・、
今10時44分、頑張れば11時19分までに着けるかもしれない!
人があまり入っていないようで歩きにくいけど頑張ったら25分で来れて、
種子島からのロケット発射に間に合った。
山頂の祠にお参りを済ませ海に浮ぶ平らな島を眺めていると、音もなく上空にロケットが上って行った。
ほんの数分で見えなくなり、その後に轟音がやって来た。
打ち上げが1日延期されて、打ち上げ時間が山歩きにちょうど合った。
いい偶然が重なり言われようのない感動を一人で噛みしめながら
ロケットの煙の軌跡を見ていた。
すると形が変わり、私には “エベレスト”の文字が見えた。
万代杉の前でパワーを充電して、頭の中がすっきりすると爽やかな気持ちになった。
世界の感染状況が落ち着き、チームの皆さんが安全な状態になったら
エヴェレストに再挑戦したい。
10月はピンクリボン月間です。
私が罹患した5年前は11人に一人だった。
それが今年になって9人に一人に。
早期に見つけ早期の治療が望ましいです。
それにはまず検診を受けることが大切だと言われています。
是非、自分は大丈夫と思わずに受けていただきたいです。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/09/27/07.html