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クライミング再開

手首をきちんと治したくて岩手県でのクライミング以来治療に専念していた。
日常生活での痛みが消えたのでクライミングを再開した。
まず行ったのはインドアジム。
1月半以上休んでいたら2箇所の壁がホールドが替わり知らないルートがたくさん増えていた。コロナ対策として換気をしているのでジムの中はクーラーが効かない。いるだけで汗が出る。天井の方へと登っていけば腕が張るだけではなくて空気が更に暑くなっていく。

どんな人もこの状況で練習するのは大変だけど、他の人より体温調節がしづらい私には過酷である。だから去年の夏は涼しくなるまで練習へ行くのをやめていた。
今年は早い時期から気温が上昇してきているのでいつまで通えるかは予測は立たない。
外岩は今季初の小川山へ行ってきた。
標高が高いだけ風が涼しくて快適な気候だった。

しかし行った場所が水晶スラブ。数年登っていない本格的なスラブ面には精神的にキツかった。手の掴めるところや足が乗っかるところはあまりなくて、花崗岩のざらつき面を指や靴裏で押さえる登りは緊張の連続だ。

小さくて浅い穴に一本の指で塞ぐように押さえたり、摩擦を信じて置いているだけの足に体重を預けて登るのは恐怖でしかない。
そんな恐怖を飼い慣らしていくのだと言われてても、脳が正しく働くうちは危険だと指令が降りてくる。
リードの練習をしたかったけれど一番簡単なルートでもボルトの間隔が遠くて今の私にはできる気がしなかった。
そして今回はアブがたくさん飛んでいた。
予防として虫除スプレーと薄荷油にオニヤンマのバッジを付け虫が来ないというSCORONのシャツを着ていた。
おかげで刺されることはなかったけれど、対策が多くてどれが効いていたのかはわからない。

年々夏が暑くなってきているだけではなく、今までいなかったところに刺したり噛んだりする虫が増えてきた気がする。
私の右腕はリンパ浮腫の病歴があり虫刺されは大変困るから誰よりも意識して虫除けをしなくてはならない。虫たちに右腕はやめてってお願いすることはできないから過剰なくらいでちょうどいいと思っている。
久々のクライミングにはたくさんの課題が見えたけれど焦らず自分なりの楽しみを大切にしていきたい。

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