ペンバーファミリー来日
エヴェレストでのシェルパ頭のペンバーが日本へやって来た。日本の大学を卒業したお嬢さんの式に参列してから観光を兼ねて東京へも遊びに来てくれた。
カトマンズの街に戻ってからは会えなかったので再会できてとても嬉しい。
今回のエヴェレストの登頂を終えてキャンプ2へ向かう途中、その上のキャンプ3手前の斜面で私の酸素が切れた。懸垂下降中に動けなくなり頑張っても気合を入れても何もできなくなってた。寝不足と疲労に加え酸素がなくなり右手でロープを握り締めたまま雪面に倒れていた。そこにペンバーが現れた時は幻だと思っただけでなく、もう向こうの世界へ行ってしまったのだと思った。彼が持っていた酸素を私にくれて動けるようになり、何とかキャンプ2へ戻ることができた。ペンバーはどんな時も冷静で的確な判断をしてくれたから私は今生きているのだと思う。
そのお嬢さんは日本で観光学を専攻していた。彼女はいずれ日本とネパールを繋ぐ仕事に就きたいと言う。
そんなファミリーと今回登頂したメンバーと来年チャレンジする方と未来へ向けての皆さんの可能性に乾杯!
遅めのランチをみんなで食べて渋谷の街で記念撮影。
生まれ育った街の歩道橋で写真を撮るのも、エヴェレストに登ったことも今までにはない。まだまだたくさんの初めてのことがこれからもあるのかもしれない。
Fujiちゃん卒業おめでとう!そしてペンバーありがとう!