目出し帽
風が強い極寒の山では目出し帽が欠かせない。寒さを防ぎ、皮膚の凍傷からも守ってくれる。私は標高の高い山では晴れている日でも日焼け予防としても被っている。ただ、なかなかサイズが合わない。口や鼻を覆うデザインはすっきり見えるけれど、歩いていると息が苦しくなる。やっと見つけたお気に入りは目の部分が大きめに開いていてその隙間部分が寒かったり、三日月状に日焼けしたりしてしまっていた。お直しの専門の方に相談すると首の余った布を継ぎ足して作り直してくれた。バイヤステープもうまく縫い直してくれて本当に嬉しい。
目出し帽は目でぼうと呼んだり、英語ではバラクラバ(戦地の地名が由来)ともいう。ネットで検索してみると〝おしゃれな目出し帽〝なるものが出てくる。しかしこれを被りこなした人を未だお見かけしたことはないけれど怪しくなれることは間違いない。
直した帽子は来年の冬まで大切にとっておこう。