2016年1月17日~南米への旅「7大陸南米編1」2016年
2016年1月17日~南米への旅
旅の準備、荷物作りを始めると装備表には今まで使ったことのない物があった。ダッフルバック、丈夫な布でできた俵状のスポーツ用カバンでたっぷり収納できる。スーツケースと違い潰れやすから壊れやすいものは衣類で保護したり、靴の中に物を詰めたりと工夫した。山の中で何日も過ごすこと、帰国してから手術を受けること、パッキングしながら様々な思いが沸き起こっていた。まぁ、とりあえずと全てダッフルバッグに詰めて鍵を閉めた。南米への旅はマチュピチュ以来、聞き覚えのある街を経由して一人現地へ向かう。
南米はとても遠かった。成田から3回飛行機を乗り継ぎ、待ち合わせ場所のアルゼンチン・メンドーサの街に到着した。
メンドーサの街は素敵な雰囲気ではあったけれど一人で出歩くには少し不安だったのでホテルの部屋でメンバーを待つことにした。疲れが出たのか気がついたら眠ってしまい、電話で起こされたのは20時を過ぎていた。
現地の登山エージェントの担当者からで、二人が飛行機に乗り遅れたから待ち合わせは翌日の朝になると言われた。
朝、食堂でみんなと顔を合わせやっと安心。乗り遅れた理由を聞いてみると搭乗ゲートで寝過ごしてしまったからタクシーで国境を越えてきたという。朝食を食べてから、まず空港へ寄って預けた荷物を受け取り、それから山の準備をすることになった。
エージェント事務所で登山手続きの書類を記入して、両替や買い物などを済ませた。
ホテルからお迎えの車に荷物を積み込み郊外へと走り出す、街を出ると建物がなくなり景色が次第にひろがり始めて山が見えてきた。2時間くらいでペニテンテスという町のホテルについた。空気がひんやりとしていて動くと少し頭がふらつく。それはこのホテルの標高が2580mからなのかもしれない。
部屋へ行く前に地下の作業スペースで荷物の仕分けをしなければならなかった。
明日からのキャンプで必要なものと、その先のベースキャンプから使うものに分けたいのだが・・・なんだか頭がまわらずうまくできない。荷物は登山口からムーラというラバに運んでもらう。
なんとか仕分けを済ませてホテルの中に入ってみる、そこには世界から集まった大勢の登山客がいてとても賑わっていた。
これから山へ向かう人たち、下山してきた人たちと体の大きな人でいっぱい。
そんな中にいると気の置き場所に困ってしまうのだが、声をかけると皆気さくに受け答えてくれる。
いよいよ明日から山へ入る、
期待と緊張で胸がいっぱいになっていた。