ベースキャンプ生活「エヴェレスト~7大陸アジア編21」2019年

2019年5月6日 昨夜 A.B.C.から戻りBCでの一夜が明けた。熟睡は出来なかったけれど身体は少し元気を取り戻した気がする。今日は何にもしない日。リフォームされた給湯器でシャワーを浴びて、洗濯して、日本へのネット通話。ベースキャンプの敷地はこんなに平だったのか?とても歩きやすい。個人テントとダイニングテントを早歩きで往復しても息が楽になって、どうやら体が高所に慣れてきたようだ。気がかりは消化機能で食事をするとその度お腹が下る。特にやることはない、テント間の移動中には山頂方面を眺め、次に上へ向かうのは登頂の時、どうなるのなぁ?と辿ってきた道のりを思い起こす。
1週間ほどのA.B.C.の生活はきついことの方が多かった。行くには距離は遠く時間が掛かる。キャンプ場での生活は動けば動くほど息が苦しくて、過ごすほどに疲れが積み重なっていた。だから今は次に向かう時のいいイメージを思い抱く事ができない。大丈夫だろうか?キツかった思いが多くて不安ばかりが募る。気力や気合、今まで積み上げたことすらたやすく失いそうだ。酸素を取り込めない環境下では頑張っても何もできなかった、疲労が何よりも上回って自分の無力さだけが込み上がってきた。当然この流れで押し戻されたくない、しかし疲れ過ぎた。以前の英気を養うには回復が必要だから栄養を摂り、休養する、それしかない。