桜咲く
今年も桜が見事に咲いてくれました。
そして本来ならばエヴェレストへ向けて出発する頃でもある。
2022年の春も未だコロナウィルスの感染状況が世界的に落ち着かず、
出発を再び見送ることになった。
通り道に佇む桜木は花が散りゆくと幹枝などの存在感が次第に薄れてしまう。
美しい花は雨風を凌ぎ、病からも身を守って蓄えたエネルギーを実らせたもの。
自分の挑戦を達成させるにもまた次の春まで多くのことを積み上げていくことになる。
見送ることも3年目。
いつかの日の為に備える事しかない、しかしどれだけ強く思ってもそれを見失いそうになる時もある。
今、正直な気持ちをと問われたら燃え尽きたくとも燃やすものがないよと答えてしまうだろう。
儚く綺麗に散りゆく桜を眺め、今一度気持ちを奮い起こしていこうと思う。
そして以前に乳がんの放射線治療に毎日1ヶ月通っていた頃、
病院近くの公園にたくさんの桜が咲いていた。
その可憐で逞しい姿に励まされたことを今も忘れていない。
来春こそ、
さくらの開花が希望に向かって進む標となりますようにと願っている。