モッチョム2022
今秋も屋久島へ山登りにやって来た。飛行機に乗り遅れてしまい滞在日数が減ってしまったけれど天気は良さそうだ。登山初日に向かったのは尾之間に聳える本富岳(通称:モッチョム)
登山口の風は強い。売店の人からも気をつけるように言われた。歩き出すといつもなら風が通らない樹林帯で木々の葉が擦れあいザワザワと賑やかで涼しい。
この山は以前にも話したように海外登山を始めるきっかけになったところである。
初めての時は山頂で足が攣ってしまったり、友人に紹介しては険悪な関係になったりするほど沢山の思い出が詰まった山。私は登るたびますます好きになり、アスレチック要素が詰まった場所にすっかり虜になってしまった。
まずは万代杉で一休みして、
その次にモッチョム太郎に立ち寄った。
今回は自分の呼吸が上がらない最速で登りながらサミッターの友人から借りたカメラを試したい。
森は乾燥していて歩きやすかったが、途中で辺りが暗くなると雨粒が落ちて来た。
暑くないのは良いが風がだんだん強くなって来る。
雨具を羽織り山頂より高い展望台手前で雨が止み、二人とすれ違った。
山頂手前では男性から風がすごいから気をつけてねと言われた。進むほど風が強くなる。帽子をしまい、弱まる時を待ち最後の大岩のロープに取り付いた。山頂から海を見ると澄んでいたが山側には鼠色の雲がかかっている。
祠に挨拶を済ませて飛ばされないように直ぐ下山することにした。
風のない大岩のところまで降りてお昼を食べた。
再び歩き出すと雨が降り出し、登山口手前まで止まなかった。
登山口の岩の上には落とした記憶のない私の手袋が乗っていた。
すれ違った3人の誰かが分かるところに置いてくれたのだろう、
ありがとうございます。