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プモリC1 生活「エヴェレスト~7大陸アジア編32」2023年

昨夜は22時まで起きているのが辛くて21時前に寝てしまった。約4リットルのピーボトルは朝までにほぼ満杯になっていた。これは高所に慣れてきた時の反応である。朝食はホッケの缶詰とアルファ米を食べて、10時30分頃にチェーンアイゼンをつけてハイキャンプへ向けて出発した。テント場を留守にするとそれを狙ったカラスが食品を奪いにくるので、食べ物はダッフルバッグの中にしまうようにした。確かに私たちがテント場を離れ歩き始めたらカラスが様子を伺いに飛んで来るのが見えた。

いつものようにゆっくり歩いて目的のハイキャンプ(5800m)についた。見下ろすとベースキャンプのテントがとても小さく見える。ぼんやりと景色を眺めながら40分ほど過ごしてC1に降り始めた。登りも下りも浮石の多い道で歩く時は慎重に足を置かないと転びそうだった。


それぞれのテントに戻り食事も各々で食べた。私のお昼はフリーズドライの親子丼とアルファー米。私たちが休んでいる間にも二人のシェルパさんは頂上へ向けてのルート工作に更に上へ登っている。

テントで休んでいると午後2時からはアラレが降り出し、テントにシャカシャカと音を立ててぶつかってくる。隣には何人かの別チームのシェルパさんたちがベースキャンプから上がってきてテント場が少し賑やかになってきた。
夕食はフリーズドライの豚汁に大好きなきのポックルカレーを食べた。体調は良くなって来ているものの血液の混ざった鼻水が喉に流れてまだ咳が出る。他のメンバーはとても元気で喋ってばかりいることが気に障ってならない。どうしたら気にしないでいられるのかと長い時間頭の中で考えたが、その答えは見つからない。
酸欠な脳で考えても何かが浮かんでくることはないと電子書籍を読みながら夜を過ごし、昨日よりも更に早く20過ぎには眠ってしまった。


2泊目の朝は7時にお湯を準備してもらい、朝食はしゃけの缶詰に豚汁とアルファー米。このテント場にはトイレがない。どこか適当な場所を見つけて済ませなければならないが隠れるような場所はない。みんながテントに入っている合間を見計らって済ませることになる。
今日でプモリのC1、2泊の順応が終わり、これからベースキャンプに降りる。テントの床が歪みマットには溶けた雪が沁みてきた。荷物をまとめて最後の支度をしていたら、IKUが降りたら午後1番でシャワーをお願いをしたという。それに続いて僕は2番とアッキーが言った。それなら私はついたらすぐの午前中に入りたいお昼も後で良いからと言った。すると、アッキーが強い口調で「そういう事ではない!と返した。シャワーの順番決め争いを見ていた隊長が「アッキーあなたはレディーファーストという言葉を知らないんですか?!」と言い放った。そして私は完全に怒った口調で「3番目でいいですよ!」と睨みを効かせ声を荒げた。

今まで溜まっていた鬱憤をもまとめて吐き出すことで、なんだか気持ちがスッキリした。順番は問題ではなかった.、午後になると髪の毛が乾かないから早く入りたかっただけ。ベースキャンプには11時30分前には着いた。すぐにシャワーの準備をしてほしいとシェルパさんに頼んだ。するとIKUが先に使う?と聞いてくれた。ありがとう、最後で大丈夫だから早く済ませてねと頼んだ。

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