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防災の日

9月1日は防災の日。災害はいつどこで起こり、それに遭遇してしまうかはわからない。だからいざという時に災害用品を備えるようにと良く言われるようになった。電気が止まり、水が出なくて、ガスが使えなくなったら、当たり前に過ごしていた生活の全てが一変してしまうだろう。
防災の日をきっかけにどんな備えが自分にあるか確認してみることにした。
一番最初に浮かんだのが充電用のソーラーパネルとモバイルバッテリー。情報収集や連絡機器としてスマホはなくてはならない。充電ができればスマホはライトとしても使用できる。セブンサミッツ登山でも毎回持っていったパネルはとても役に立った。ライトは山用のヘッドライトがいくつかある。両手が使えるのでこれも必要だ。

次に考えたのはトイレ。小の方はボトルにして溜まったら流せば良い。大の方は匂いや処理に手がかかるので、いくつか持っている携帯トイレを使い、あとは消臭袋に済ませればなんとかなりそうだ。海外遠征登山では埋めたり放置してしまっていたけど南極だけは大は持ち帰りが必要で帰りの荷物が重くなった事は今でも忘れられない。アコンカグアでは登山申請でもらう指定のトイレ袋が透けるビニール、後でレンジャーさんに見せることになっていた。破けそうな素材で中身がよく見える袋には驚いた。仕方なく犬のフンを入れて渡す輩もいたが私たちは便秘だった事にした。それに比べれば日本の消臭袋はサイズも色々ありとても信用できる。

食料は山食ならば調理が要らず、そこそこのカロリーも取れて、ご飯類やパスタなど様々な味も楽しめる。水でも戻せるのでお湯がなくてもなんとかなる。それだけだとやはり飽きてくるけれど、1週間くらいなら我慢できる。各社様々な保存食があるけれど、エヴェレストではモンベル製品の時短(3分)で食べられる物を持って行った。デナリ山ではアメリカ製の保存食が支給された。ソリに乗せて運んで行ったけれど、ハイカロリーは良くてもローテイスト。山歩きが大変なだけでなく食事を摂るのも試練の一つだった。チームのみんなで、これは人が食べるものだろうか?どうしたらこんな味付けになるのかと話していたのがとても懐かしい。そしてカセットコンロはないけれど山用のコンロは持っている。

衣類も山の服なら着替えなくても匂いは気にならず、動きやすい。暑さを凌ぐには水で体を湿らして扇ぐ以外あまり良い方法は思いつかない。寒さなら寝袋を被ればマイナス気温でも大丈夫だ。
と考えていくと、水の確保が最も重要だと気がついた。浄水ポットがあっても川はないかもしれない、氷河や雪は都会にはない。ペットボトルの水は少し多めにストックしておいたほうがよさそう。

私の生活地域の地形は、津波も雪崩も土砂も到達しない、、、火災はあるかもしれない、、、。
避難する場合には、バックパックなどの山用品と山経験が役に立つかも、、、。
などなど考えていたら使わなくなった山用品の全てを売り払うのをやめることに。
ニュースなどで備えて下さいと報道されると必要品は売り切れになったりする。だから年に一度くらいは災害時のことを考えてイメージしようと思う。あとは緊急時にどのくらい冷静になれるかだ。

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