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A.B.C.生活「エヴェレスト ~7大陸アジア編15」2019年

2019年4月30日 今日はレスト日で日本では平成最後の日でもある。
標高6400mで泊まる初めての夜はよく眠れなかったが、体調はまぁまぁ。夜は少し寒さを感じて寝袋とダウンパンツだと保温が足りなかった。日本でのテント泊と比べれば一人でゆったり使える広さで、夜中の立ち膝トイレにも問題はない。ただベースキャンプでは中で歩くことができたので通常テントの座るか横になるかの生活は窮屈に感じてしまう。テントの出入りは座り立ちもしくは這い出る動きになり、この動作がいちばん大変。出来る限りゆっくり動き呼吸をたくさんしないと息が切れる。ダイニングテントまでの距離は30mくらい、なのに起きて立ってガラガラした足元を歩くと50mを走った感じになった。朝食の後、チームのシェルパさん達が私たちのダイニングに集まり自己紹介があった。全員の名前は覚えられないけれども名前や出身地を聞いて何回登ったかなどを話してくれて経験豊かなメンバーに少し安心した。


ダイニングには椅子があって過ごしやすいから1日のほとんどをそこで過ごす。ただ、座っているだけでも体の中にある酸素が減ってきているからなのか、腰、背中、頬、脚に痺れ感がある。なんだか嫌な感じ・・・。標高に身体を慣らすのに気合や頑張りはあまり効かないから時間と体調と運に任せるしかない。焦らずに起こることを受け入れていかないとならないと今までの経験でわかっている。
夕方には痺れる範囲が狭まって、このまま無くなれっ!って祈った。

とにかく水分を取り続けてはダイニングテントから50m離れたトイレに行く。動くと苦しいだけではなくどこか気も重たくて、”よっし!トイレに行くぞ!”と気合が要る。トイレテントの入り口はジッパーで開閉するのだけど、その開け閉めも高所の影響で億劫になる。あータッション ができたらもっと気軽になれるのに。

夕食を済ませてダイニングに居ながら20時になったら歯を磨き夜の飲み物や自分の物を抱えて個人テントに戻った。22時までは起きていようと電子書籍を読んでいたけど眠くなり昨日より1枚上着を多く着て、胸ポケットにはコンタクトレンズ、凍らせたくないものを全て寝袋に突こんだ。外の風が強い横になってその音と共に休んだ。

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