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虫食い

大好きなアウトドアブランドの一つはHOUDINI。
ここの服は機能性だけではなくデザインが気に入っている。
この間お気に入りのHOUDINIのTシャツに穴を見つけた。
ウール素材だから虫食いかもしれない・・・・?
ニット素材の穴といえば “かけはぎ” だけどTシャツにそこまでの補修費用はかけたくはない。
何かをしなくてはならないと思っていたら、ちょうど良いSNS動画に出会った。
早送りの数秒動画を何度も再生しそれを真似することにした。
ハギレを当てて、刺繍する。

綺麗に仕上がらなかったけれど穴は塞がった。
山用の服は汗冷えを防ぐために速乾性の素材が良い。
綿は水分の吸収には優れているけど濡れると冷たくなり乾きが遅い。
近場の低山ではジーンズに綿のTシャツ姿の人を見かけるけどこれは急な雨などを考えると不向きである。その点ウール素材は汗をかいても冷たくならない。
乾きは遅いけど数日着ていてもあまり匂わないのが嬉しい。
北米大陸の最高峰・デナリへ行った時には最大21日間同じ服で過ごしていたけど匂いは気にならなかった。

洗濯も洗濯機で普通に洗える。難点は今回のように引っ掛けに弱く虫に食われたり、耐久性に少し劣ること。それでも全体的な利点から1年中ウール素材を愛用している。
穴補修のついでにほつれかけたキーホルダーの糸もかぎ編みしてみた。
このアルパカは南米の山・アコンカグアとオホスデルサラードに登るための高所順応の旅の途中のホテルで見つけた思い出のもの。

予定より長くなってしまったからまた作り直そうと思う。

久々に編んだり手芸をしていたら思い出した事がある。
乳がんの手術後の退院時に今後の生活の注意点の一つに編み物禁止って言われ、
クライミングは一生やってはいけないと。
後でそれは間違えでしばらくの間っていうことになったけど、言われた時は違う意味で息が止まった。今でこそ思い出話となるけれど当時は今後の強い不安にで駆られていて相当のショックを受けた。

あれから5年以上過ぎ、今のところ転移や再発がなくいられている。
ほどほどにクライミングして、
編み物もやろうと思ったら出来るようになった。
今こんなふうにやれていることは当時は考えられなかった。
よし、これからもどんどん穴を埋めていくぞ!

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