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脂肪腫

数ヶ月前から右脇の下、肋骨の上あたりにある膨らみが気になっていた。去年の診察では乳腺外科の医師に「これは筋肉ですね」と言われていたので、そういうものかと思っていたのだけれど、気づけば少し大きくなってきた。気になるので、もう一度きちんと診てもらうことに。

大学病院で画像診断を受けるには、前もっての予約が必要だ。時間を節約するためにかかりつけ病院へ行き、エコーとCTを撮ってもらい、紹介状を作成してもらった。乳腺外科でその画像をもとに診てもらうと、医師の見立てどおり、脂肪腫であるとのこと。

「皮膚科と形成外科、どちらにかかりますか?」と聞かれたので、傷あとケアがしっかりしていそうな形成外科を選んだ。脂肪腫は良性らしく、次はMRI検査を受けることになった。大学病院では、救急対応でもないかぎり、当日のMRI検査はまず無理。しかもMRI検査の際には、火傷や磁場のトラブルを防ぐために、持ち込めないものや注意事項が山ほどある。

検査予約をすると、チェックリストが渡された。この日、たまたま期限が迫っていたカラコンをつけ、なんとなく昨日マグネットネイルを施したばかりだった。

しかも、つい最近開けたばかりのピアスもある。ファーストピアスは2ヶ月は外さないようにと言われているが、たぶんもう外してもいい時期だろう。こんな事になるなら最初から樹脂製ピアスを選べばよかったと反省。日焼け止めも落とすように言われた。普段はノーメイク派だけど、日焼け止めさえもNGである。ということで、私の場合そもそも「当日検査」が無理なわけだ。それでも時間の余裕がないので、結局かかりつけの病院でMRI撮影をすることにした。検査部位が胸のあたりだったからか、ネイルが熱くなることも、目が痛くなることもなかった。検査時間はおよそ30分。工事現場のような大きな音が鳴る中、その音が意外と心地よくて、気づけばうたた寝をしていた。

撮影した脂肪抑制のMRI画像は大学病院に提出。次の診察で手術日を決めることになりそうだ。脂肪腫の原因は不明で、1000人に1人の割合で発症するらしい。乳がんの発症率に比べればずっと低い。でも、その「1000分の1」に今回も当たったわけだ。私はこれまでに大学病院でたくさんの診療科にお世話になってきた。眼科、婦人科、精神神経科、整形外科、漢方外来、放射線科、乳腺外科、皮膚科――そして今回、新たに形成外科が加わった。将来的には、また新たな診療科に行くことになるかもしれないけれど、すべて制覇しても表彰されることはなさそうだ。次回の診察で手術日を決める事になるだろう。麻酔は「全身か、部分か」を選べるとのこと。できることなら部分麻酔にしておきたい。

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