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愛子岳

年に一度訪れる屋久島。今年はGo To キャンペーンで多くの人が来ていた。飛行機の便数が減ってしまい、島に着いたのは17時半頃。いつも空港で買うガス(山でお湯を沸かすためのもの)がこの日は売り切れていた。店の人に在庫はないかと尋ねると、奥から段ボール箱が出てきた。中にはたくさんの使いかけのカートリッジ、「好きなの持っていって あげるから」という。あれこれ振って多く残っていそうなものを2つ頂いた。この時間から売っている店はなく翌日は朝から山だから大変助かった。

翌朝、食事をしながら今日はどこへ登ろうかと考えていた。天気、混んでいない山、遅い出発時間で行かれる候補から愛子岳に決めた。ずいぶん前に一度登ったきりであまり記憶に残っていない。車を登山口の駐車場に止めて看板を見てから歩き出した。舗装された道を進んでいて途中から砂利道になって何かがおかしいと地図を見ると方向が違う。

もっと山の方へ行く道をと脇をよく見ながら引き返すと、看板の直ぐ脇に細い道があった。分かりにくい・・・30分ぐらいのロスタイム。

気を改め歩き出すと懐かしい湿った森の香りが漂っていた。汗ばみながら森林の中で時々抜ける風が心地良い。道には100mごとに標高を示す看板が目安になって、登山口が184mで山頂が1235mと標高差がある山である。

登っている時は程よい傾斜で整備もされて歩きやすいと思っていた。90分ほど歩いたとこで一人の女性が降りてきた。随分早いなあと声をかけると日の出前から歩き出したと言う。そして思っていたよりとてもキツいと言う。
さらに1時間ほどすると、今度は男性が一人降りてきた。山頂はどうでしたかと聞くと視界が開けていてとても良かった、しかし中々きっつい山ですよと言う。ゆっくり行きますねと返事をしたもののこの時はまだそんなにきつい感じがしていなかった。

歩いていても時間が止まっているようで、高さを稼いでいる感じはない。

3時間近く歩くとロープ場が50mほどあり、それを抜けると空が開け、山頂直下には花崗岩のスラブ登りになった。山頂には誰もいなくてガスが上がって来ていた。本来なら空港が見渡せて奥岳の山々が見える360度の視界が待っている。

 

山頂を後に岩場が終わるところまで下りた。ちょうど良い岩に腰掛けてお昼を食べようとお湯を沸かし、中華スープを作っていた。すると大きな羽ばたき音が近づいてきた。黄色ススメバチが3匹!。飲みかけのカップを置いたまま2m離れたところでじっとした。彼らの興味は私ではなくカップの中身!食べ物の匂いに寄ってきたのだ。偵察が終わると飛んでいったので、その隙に慌てて飲み干し、食べて片付けて下山を開始した。降りながら行きにすれ違った二人の言葉を思い出した。こんな急なところを歩いていたのかと、、、登山口に着くと脚が重たくなっていた。

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