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ロブチェの村で「エヴェレスト~7大陸アジア編24」2023年

昨晩の眠りは良くなかった。新しい標高(4900m)に来たからか?メンバーに対するイラつきが頭に沢山浮かんでしまったからなのか?酸素タンクに何度も手が伸びそうになったけれど使わないで過ごせた。そんなことがあって朝から少し頭痛がして鼻詰まりで苦しい。

今日は朝食の後メンバーと別行動で裏山へ順応へ行く。
青空が広がり風も穏やかだ。山歩きが久々に楽しく感じるひとときに気持ちがかなり上向いた。

 

お昼にはロッジに戻り、軽い昼食をすませて敷地内に併設されているカフェで過ごすことにした。太陽が明るく室内はとても暖かいが外の気温は低い。中庭を見ると髪を洗っている人が何人もいる。髪の毛を自然乾燥するにはちょうど良い天気なのだろう。

何かを食べたならちょっとした刺激で咳が出る。出るとしばらくの間止まず、むせかえってしまう。突然出て止まらなくなる咳が始まると皆に影響ないようにとカフェの外へ出て咳き込んでいた。それを見ていたロッジのスタッフが「大丈夫か?とにかく沢山水を飲んだ方がいいよ」と声をかけてきた。ありがとう!と言いながら声がけに嬉しくて涙が込み上がってきた。

メンバーの誰も大丈夫か?とは言ってくれないこともあり優しい言葉に思わず緊張が解けてしまった。日本にいるサミッターSさんの言葉にも励まされ今を乗り越えるべきことは体調を戻すことだといい聞かせた。カフェの壁のダライラマの教えの言葉にも目が止まり、今はまだ諦めないぞと決めた。

鼻水と痰が沢山出る。大きめのゴミ箱は使った大量の紙でいっぱいになってしまった。熱はなくてSPO2は90あるから今の所高度に対しては問題はない。
夕食は今日もダルバート。スパイスは喉の刺激になるからご飯とおかずを水で飲み込みながら食べる。ダイニングは昨日より更に混み、咳き込んでいる人が沢山いる。だから隣の部屋の人たちは部屋に食事を運んでもらっていた。

写真映えのするスーパーデラックスの部屋は明るくて窓がある特別な部屋だけど仕上げはベニヤ板に布が貼られている。だから話し声は筒抜けで廊下を誰かが歩けば揺れもする。ロッジのトイレはたくさんの人が使うから水浸しでそれ以外のものでも汚れている。暗くてわかりにくいのがせめてもの救いである。そんな便座には座ることはできないから中腰スタイルの使用で筋トレにもなる。体調問題にロッジの環境などをあげたらキリがない。“Never give up” のチベット仏教の教えに、与えられた試練は乗り越えられるというキリストの言葉など様々な神様の言葉がよぎる。

今夜のお守りの酸素タンクに耳栓をして休むことにする。今宵の願いは鼻よ詰まるな!どの神様よりも自分が生きていれば何かできるはず。

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