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リーダー倒れる「7大陸北米編4」

現地エージェントはAMS(アラスカ、マウンテニアリングスクール)
私たちのグループリーダー アレックスは荷揚げをした後、食事に顔を見せなかった。
体調が悪く、何かに感染した疑いがあるのでみんなのところに来なかった。
伝染性の病を疑い、感染被害を抑えるためにアレックスはテントを一人で使い隔離された。
この時から食事の前のアルコール消毒が厳しくなり、みんなの体調も確認。
翌朝、アレックスは回復する兆しがないので下山するという。規則上一人での下山は許されていないので他の降りてくるチームを待ちそこに加わることに。
だからキャンプ2への移動は延期となった。

日中のテントの暑さはかなりのもので、横になっても寝られない。
いつもの自律神経失調がより辛いものになっていた。
この日の食事はマンゴーライスとタイヌードル。スパイスの効いた、甘くて辛い料理はあまり食べられなかった。食べたことのない味付けに驚き、この食事のために重たい荷物を背負ってきたのかと思うと気勢までもそがれた。

重たい荷物といえば、必死にみんなが運んでいる姿を見ると個人的にガイドを雇ったことにどこかで後ろめたい気持ちにもなっていた。
しかし、ここでそうじゃない!と言い聞かせる。
ガイドをお願いしたのは私の体が運べないからだ、ガンの手術のせいなんだ、
そうまでしてでもデナリに挑戦したくてそうしたんだ、と。

何も後ろめたくなる必要はない。
登頂するためにやってきたんだ、友達を作る為に来たのではない。
自分に集中、自分に集中と今日も強く念じる。

山に入ってまだ数日なのに何か見えない物に感情が押されてしまう。
アレックスが下山チームに合流したら私たちは移動する。
早く良くなってねと言ったけれど、一人減ってこれからどうなるのか不安が増えた。
新しいリーダーはカーティス、
2017年6月22日am1:30キャンプ2を飛ばしてキャンプ3を目指して出発。

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