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BCへ向かう 「エヴェレスト ~7大陸アジア編39」2019年

5月25日、A.B.C.で2泊しても疲れは残っていた。
今日は朝食を食べてから身の回り荷物をまとめて9時過ぎにA.B.C.を出発。
大きな荷物のほとんどはシェルパさんとヤクがベースキャンプまで下してくれる。
なるべく減らした荷物でも結構あり、歩くだけでも大変な高所…。
酸素が少ないところで長距離荷物を運ぶなんてお金を貰っても私にはできない。
だからお願いしているとはいえ甚謝感激である。

移動には高所にいた疲労を溜めないために、酸素を吸いながら歩いた。
酸素があるだけでかなり楽に進めたが、後半になるとやはり疲れが出てきた。
動きだけの問題ではなくて一昨日は大腿部の筋肉痛があり、
今日は脹脛の筋肉。

中間キャンプの所に来るともうテントなどは撤収されていて、ほとんど何もない。
つまり今季の再アッタクはもう出来ないのだ分かる。
途中の休憩でアンドレアスチームの一人が降りてきた。
登頂を祝いながら、登頂日の凄まじい状況を熱く語っていた。
話を聞いてその様子を想像するだけで恐怖が込み上がってきた。
そのあとスタスタと先に歩いて行ったけど、登頂を果たし後から下山してきたにも関わらず私たちを優に追い越していく、その体力には言葉は見当たらない。

標高は下がっているにもかかわらずベースキャンプが近くにつれて体がどんどん重たくなってきた。
足の爪が痛みだし、次第に一歩踏み出すごとに声をあげるくらいになっていた。
最後はかなり遅い歩みになって、それでもベースキャンプまでの所要時間は7時間で16時すぎに辿り着いた。

懐かしいベースキャンプ、とても安全な所に戻ってきたのだと気持ちが安らいだ。

夕食を食べながら、明日の早朝にここを出ることになった。
飛行機の予約変更にてこずりながら部屋に戻って全ての荷物を詰める作業に入った。
車のお迎えは朝の4時。
気持ちが安らいだのは束の間で荷物整理をして・・・
少しでもしっかりと寝たい。

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