定期検査
乳がんの全身的な検査を受けてきた。毎年1度この日がやって来ると1年の終わりを感じるようになる。
今回から正式にマンモグラフィー検査を省いてもらった。過去には嫌だから勝手にその検査だけサボったこともある。痛いし体勢が苦しいだけではなく検査技師さんとの密着、タオルなども羽織らず機械の前まで明るい検査室をトップレスで数メートル歩くのが苦手だから。そんなことを言いながら皆さんも健診を受けましょうと声を上げるのはおかしな話に思える。ただ私の場合は他の検査がたくさんあり、エコーや造影剤を使用してのMRIを受けるので主治医から了解を得ることができた。
1年検診ではとにかくたくさん針を腕に刺される。術側には針を刺せないから片腕に処置をするのだが、採血で失敗して、骨シンチの薬剤注入の長い針も失敗して本来3ヶ所の注射で良いところを5ヶ所に刺されてしまった。これは毎年のことで私の血管が細く看護師さん泣かせな事に起因している。だからいつも申し訳ない、頑張って刺してと祈りながら検査を受けている。10月はピンクリボン月間、今一度どうか皆様にも早期発見と早期の治療に繋がるように乳がん検診を受けて欲しいと思う。
そして久々に早起きして向かったのは旭岳。最近急に気温が下がりグッと寒くなった北海道、秋の山歩きが終わる前にもう一度行っておきたかった。エヴェレスト登頂してからの数ヶ月は体調を崩していたり、足の両側の親指の爪が剥がれてしまったこともあって山歩きができないでいた。
足元に見られる植物の姿や自然の造形美には何度も足が止まった。
歩いていたら今まで積み上げてきた感覚が呼び起こされてその懐かしい感覚には喜びも感じられた。極限の厳しくて辛い歩きは十分にやってきたと思う。これから山へ行くなら楽しいところへ行きたい。先月にお招き頂いた東川町での講演会の縁もあり、旭岳がより身近に感じられるようになった。
乳がん検診を受ける方はまだまだ少ないと言われています。今後涙での検査が可能になるのなら流す涙は1滴で良くなるのだろう。https://tearexo.jp/research/