重たい腕
乳がんの手術の時にセンチネルリンパ節生検をした。
この検査によってリンパ節への転移がないとわかったので腋窩リンパ節を残すことができた。体への負担が減るように問題がないならリンパ節を全て取らないやり方である。私の場合は4個のリンパ節を取っての検査だったが、それだけでものちにリンパ浮腫になってしまった。幸い軽度の浮腫で圧着スリーブを着けて3週間程度で治り、今のところ再発はしていない。しかし、手術から3年経った今でも脇の後ろの感覚が鈍くて少し痺れている。腕に関していちばんの悩みは寝ている時に術側の腕が重たくなること。
それは今も続いている。
最初の頃はクッションの上に腕を乗せて寝ないと腕がムズムズしてそのイラつきに振り回されていたり、クッションを使うとあまり寝返りが打てなくて動きが制限される毎晩だった。
2年目からは普通に寝ていられるようになったが横向きで術側を下にしていると痺れが強くなるからなるべく真横にならないように工夫してきた。
反対側の真横になると腕の自重で脇が圧迫されるのか、やはり痺れてしまう。真上を向いて寝れば良いのだが、そうすると腰椎椎間板ヘルニアが痛み出したりいびきをかいてしまったり。
角度にして110度の横向きが良いようだ、けれどその角度を保ち寝るのは少々難しい。
下向きに80度のうつぶせも悪くはないけれど、長い時間その姿勢でいると今度は首が辛くなってくる。
睡眠はとても大事であるけれどホルモン療法で自律神経が崩れ、手術で腕が重たくて毎日90分ごとくらいに目が覚める。そんな眠りにもだいぶ慣れたけれど、もう少しだけよく眠れるようになれたらと願っている。