雌阿寒岳
羅臼岳に登った翌日に雌阿寒岳へ行ってきた。
駐車場も十分にあり比較的登り易い山と言われている。この山で一番注意することは火山活動、登山口周辺でも硫化水素の匂いがした(温泉水?)。
今回のルートは勾配はあるけれど所要時間と距離が一番短い雌阿寒温泉コースから山頂を目指すことにした。熊鈴を下げて樹林帯に入り、わかり易い標識と歩き易い登山道を軽快に進んだ。ハイマツが増えてくると空が抜けて、景色が広がってきた。
山頂が近づくにつれて岩石が増え、砂礫に足元はズルズルと滑る。これは十勝岳や旭岳と同じで活火山の特徴なのだろう、下る時は慎重に足を置かないとすっ転ぶことになる。私も降りる時に何度か『あーっつ』と声が出て転びそうになった。
ここの登山道にあるケルン(人に積まれた石の道標)は他と比べ何にかが違がっていた。石の積み方が芸術的に見える。
火口付近に来ると吹き出す音がシューゥッと絶え間なく聞こえ、甘苦い刺激が鼻につく。さらに登り右下を覗き込むと火口が見えた。
火口を右手に尾根を進むと山頂に辿り着く。澄み渡る天気で辺りの景色はとても美しく、ひんやり風がとても心地よい。
お昼を食べて往復ちょうど4時間の登山、羅臼岳の疲れもすっかり取れた。
この山の思い出は硫化水素臭とケルン美。