A.B.C. へ「エヴェレスト ~7大陸アジア編33」2019年
5月19日太陽の光で目が覚めた。朝食までにはまだ時間がある。
テントのすぐ脇にはヤクも寝ていて、一緒に旅している仲間である。
力持ちで働き者だけどブルブルとちょっとうるさい。メンバーに同じように鼻を鳴らす人がいてそれが気になって仕方がなかったが、ヤクと同じだと思った時に(ごめんなさい)その苛立ちがウフッと消えた。やめて下さい!と言えず我慢していたらもっと気になるようになっていた。
優雅に山行しているとは言え、知らない地での過酷な自然環境に身を置いている。
楽しく過ごしているようでもストレスに晒された生活。
だから些細な事にもとても敏感なってしまう。
どうしても自分の弱い部分が前面に現れてしまい自身で首を絞めている感じだ。
仲の良い人といたらきっと喧嘩していただろう。
キャンプを8:40に出発してから
そんなことを考えながらA.B.C.へ足を進めていた。
前回と比べて気温が上がり凍った斜面は減って歩きやすくなっている。
通れる場所も変わり季節の移り変わりが見られた。
歩く速度は変わった感じはしない。休憩をしっかり取りながらでも前よりも1時間以上も早い活動時間でA.B.Cに着いた。
天気の様子から明日C1へ上がるかもしれない?
少し休んでからそれに備えての荷造り。
そして、酸素マスクの使い方を教わった。
レギュレーターは思ったより重くこれに酸素ボンベが加わるから
最低限の荷物でも重くなりそうだ。
今年の天気は全体的に良くない、それに合わせての準備に振り回されている。
今日の空には満月。