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虫に注意

つい先日、梅雨前線の活動をかい潜り長野へクライミングに行った時の出来事である。
新幹線の駅改札口に遅れて合流する私をクライミング友が迎えに来てくれた。 
いつも笑顔が素敵なその友と駅近にあるホテルへ近況話をしながら向かっていた。
今回はクライミングだけでなく夕食も楽しみにやって来た。
ホテルの部屋に荷物を置いて買い物から戻るとロビーに髪の毛が濡れたままの友が現れた。
足首を捲りながらダニに食われたという。
目を下に落とすと黒くて丸いものが付いていた。
そのダニを取るための塩をもらいにフロントへ来たと言う。
ちょっと調べると塩で取れることが書いてある。でも私はナメクジやヒル以外は聞いた事がない。
部屋へ戻り上手く取れることを思いながら明日の準備をしていた。
友から次に連絡が来たのは病院へ向かうタクシーの中からだった。
先に食べていて欲しいと言うので予約時間に店へ向かった。
シェフにも事情を話し、ゆっくりと食べ始めていた。
処置を終えた友は1時間遅れで一緒に食事を楽しむことができた。

ダニの噛み付いたところは切開して取り除いてもらったと話してくれた。
翌日クライミングをしてると大きな岩の上に蟻が何かを運んでいる。
よく見るとマダニだった。
友が昨日いたエリアもココ。この場所には潜んでいる・・・。

辺りにはダニを運んで来る鹿の鳴き声も聞こえる。
そうわかった途端に黒い丸が全てマダニに見えて、体のあちらこちらがむずむすとする。
厚生労働省からの注意喚起項目には、予防にはアウトドアでは肌を露出しないようにとある。

山でのトイレの時は特に女性は気をつけたい。
人目を避けて草むらに入りしゃがんで用を足すのなら、マダニの好む柔らかい皮膚を差し出すことになる。
そして数日後、こんな新聞記事があったと友から送られてきた。

柔らかい皮膚が好きなマダニ、
お風呂に入りながら自分に付いてやしないかと捜索をしていた。
虫や昆虫に噛まれたり刺されるのは本当に怖い。
アフリカ大陸最高峰・キリマンジャロへ行くときにはマラリア対策、

オーストララシア大陸最高峰・カルステンツピラミッドではデング熱対策と
蚊に刺されないようにしていた。

虫除けスプレーを寝るときも体にかけて、ホテルの部屋では香取線香を焚いていた。
炊きすぎて線香の煙で喉が痛くなったり、アフリカのポーターさんの一人が山行途中でマラリア発作で下山したり。
蚊にまつわる思い出は尽きない。
人の死因の1位は蚊によるもので、マダニも治療方法がまだないウィルスを持っていたりする。
虫さされには注意が必要だ。

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