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放射線治療2

治療を始めて4月になる頃には、要領も得ていろいろなことに慣れてきた。未だ起っていない副作用に怯える事も少なくなった。起ってから考えればいいやとどんどん予定を入れ、クライミングジムへも復帰して、外岩へも行って来た。こうする事で私は大丈夫と思う事ができた

リンパ生検の傷跡がチリチリする・・・右の小指と薬指が痺れて脇の下も痛い。でも私はトレーニングを続ける。傷は動かさないと硬くなり癒着して固まってしまうので我慢が出来る範囲で使えばいい。トレーナーさんもはじめはおっかなびっくりしていたけれど、次第に私の意欲に応えてくれるように。

トレッドミルで早歩きから始め、毎日少しづつやっていたら次第に軽く走れるようにもなれた。こうしてゆっくりでも体力を取り戻してくると精神の不安が薄れて来た。照射部の印であるマジックやテープは首元の服からはみ出してし見えていた。隠せる服をを持っていなかったのでそのテープの上からスワロスキーを貼ってみたらボディーアクセサリーのようになった。このスワロフスキーに関しては治療者達の間で話題になり、こんなことをした人は他にいないけれど治療に影響なからいいアイディアだと思うと言われた。

治療が17回を越える頃、脇だけではなく皮膚の薄い乳頭や乳輪が焦げてきた。

次第に皮が剥けて何かに触れるだけでも痛い。辛いので最後日20回目の治療をサボろうと思った。医師にはもう十分浴びたので一回位はやらなくても良いでしょうか?と聞くと、「最後の1・2回が効果あると言われています」と言う。そういわれたら今までの通院を無駄にしたくないので受ける事にした。照射側は汗もかかず、部分日焼けののようで手術の跡は赤黒くなってきた。一ヶ月通い続け治療の一つが終わって嬉しい。担当医、技師さんに看護師さんからは今後の山を頑張ってくださいと言われた。  深く頷き、まずはアフリカの山へ行くんだと強く気持ちを固めた。ちょうど桜の花が満開で新しい出発の門出のように思えた。

しかし、一つが終わると次が起る。最近なんだか体温調節がうまく出ない・・・。外を歩いて電車に乗ると全身に汗をかき夜中には数回目が覚める。その度に全身が熱く、冷めるまで眠れない。疲れていても質のよい睡眠が取れない。やはりこれがホルモン療法の副作用の更年期症状なのか?どうしよう、薬のんだり注射やめようかな?

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