新しい靴
この間の登山でソールが剥がれてしまったので新しい靴を買った。
その履き心地を早く試しに山へ行きたい。しかしなかなか思うようにはならず天気の良い日はほとんどなかった。そしてようやくこの日ならと良さそうな日が来て慌てて登りに行くことになった。よく来る登山道は続く雨でだいぶ崩れていた。
靴の感じを確かめながら久々の山の空気をたっぷりと吸い込み、悪天前のとても穏やかな時間をのんびりと過ごしていた。
山道は地元の方々の好意で歩きやすいように整備されている。それでも普段の道から比べたら歩くには工夫がいる。
岩や火山灰の道では足置きを考えバランスを取ったり、
階段では膝に負担がかからないようにももやお尻の筋肉を意識する。
尾根の傾斜の比較的緩やかなところは根や小石などに躓かないように気を入れ直す。
山頂が近づくにつれガスがどんどん昇り始めた。
1時間経ってもスッキリ晴れなかった。
靴紐を締め直し山頂を離れ、しばらく降りたところで振り返ると山頂も連なる尾根もガスの中に消えていた。
雨には合いたくないので最短距離の来た道を戻ることにした。
靴は足を痛めることなく良いみたい。ただちょっと膝が軋むので注射をしたほうがよさそうだ。
紫の花が多く見られ山は少し秋の気配、天気がもう少し安定してくれたらと思う。