ホテル エヴェレストビュー「エヴェレスト~7大陸アジア編5」2023年
今日はクムジュン村へ移動してホテル エヴェレストビューに泊まる。このホテルには思い出がある。6年以上前ヨーロッパの山に挑戦していた頃のことだった。知り合いの方が自分の誕生日会をこのホテルでやりたいという。その時私はこの機会を活用し、先に日本を出発してベースキャンプまでのトレッキングに行った後にみなさんとホテルで合流する計画を立てていた。その話は最終的になくなってしまったがそんな懐かしい企画を思い出しながら、ナムチエバザールの村を出発した。今日の移動時間は短く、道も歩きやすいと聞いた。 少しくらい息が弾んでも大丈夫だけども、階段道では心臓がドクドクと胸を叩いている。
先日行った展望所の手前から道が分かれナムチェが見下ろせるところで一呼吸。
道は急に見えるけれど歩きやすい段差だった。
登り切ると道が緩やかになって広い丘にゴミや廃材を利用したオブジェが目に入ってきた。
その奥の建物にはカフェもあった。
標高がちょうど富士山山頂くらいになりここからは歩く速度をさらに落として呼吸を整えた。
尾根沿いの道では多くの人とすれ違いながらをホテルを目指した。こんもりとした森の中にホテルが見えた。入口前の階段は雪が積もり所々が凍っている。
息を切らせて階段を登ると分厚く立派な木の扉が現れた。扉を開けて中に入ると重厚な石造りのロビーがありその先に山の景色が広がっていた。外よりもひんやりとしていて通路は薄暗い。
暖かいおしぼりと温かいレモンジュース(かなり甘口)をいただき休んでいると体が冷えてきた。ダウンジャケットを羽織って明るいダイニングルームでお昼を食べた。お箸や緑茶がとても嬉しくて日本食もありがたかった。
部屋へ行くと、バスルームが綺麗で部屋も広い。
夕食まではたっぷりと時間があるので荷物を広げてシャワーに入った。
お湯が出るので数分間くつろいで浴びていたらいたら、急に水になったり、熱湯になったりで慌ててしまった。ちょうどシャンプーをすすぐタイミングで温度調節が困難になってしまった。設備が整っているからつい油断してしまったがここは山の中であることを思い出させてくれた。
太陽が落ちると気温がさらに下がり、電気毛布のベッドに潜り込んでネットフリックスを見ることにした。天井が高くて大きな窓のダイニングは夜になると暖炉を火を入れてくれた。それでも十分な暖が取れないので電気ヒータも用意されていた。部屋には高所に体を慣らす要点が日本で書かれてた。ゆっくり呼吸して、ゆっくりと動き、保温して水分をたくさん摂りトイレに行くこと。それでも体調に異変があるなら酸素の用意があるとあった(有料で高額)。
新しい標高での一泊目は慎重に行動したいからお湯のポットを側に置いてたくさん飲む練習を今晩から開始だ。
(帰国してかつてのベースキャンプトレッキング計画がいかに無謀だったかと今思う。)