南米大陸最高峰アコンカグア「7大陸南米編7」2017年
南極のヴィンソンマシフに登った後、カズと3人でアコンカグアを目指した。
1年前の肺水腫になり登頂できなかったので、もう1度チャレンジしたかった。
見覚えのある景色。天気も体調も前回に比べてすこぶる良い。
テント生活やピーボトルもかなり慣れて酸素濃度の値も悪くなかった。
食料を持参するなど前回の問題もかなり改善することができた。
ベースキャンプ(4300m)では歩いても息が苦しくなることもなく、その上のカナダ(4900m)、ニドキャンプ地(5580m)までの順応登山も。
ベースキャンプよりも上の新しい景色を前に嬉しい気持ちでいっぱいだった。
数日後キャンプ地をベースからニドに移す事になった。
ニドに泊まり、その翌日はインデペンデシア5920mまで登り、最大体験高度を伸ばし、全てが順調に運んでいるよう思えた。二泊目の朝はコレラ(6000m)へ順応しに行く予定だった。
しかし歩き出すと、息が苦しい。
風が顔に当たるだけで呼吸が妨げられ、動きが鈍くなる。
途中で登るのをやめてニドキャンプへ戻った。
お昼を食べ、少し昼寝をすると、
体がもっとおかしくなってきた。頭の下の方が重たくて深く息を吐くと音がする。
小さいけれどこれは去年と同じ音!降りる事にした。
ベースキャンプに着いたのは22時頃、私たちのダイニングテントにはインドネシア隊がとてもにぎやかに盛り上がっていた。スープを飲んで、寝る事にした。
自分のテントに戻り寝袋に横になる。
しかし横になると息がもっと苦しい。
テントから出て辛さを訴えにダイニングテントへ。
ドクターのところへ行き診察をしてもらうと、肺水腫だと言う。
下山指示が出されたが苦しいからその時はショックに思わなかった。
薬をもらい、朝まで診療所で45度で横になりながら酸素吸入。
夜のうちに下山用の荷物を隊長に持って来てもらい、
翌朝9時過ぎに飛んで来たヘリに乗った。
15分ほどで登山口に着陸して、ペニテンテスの町を経由して、夕方にはメンドーサのホテルにチェックイン。シャワーに入り、まともな食事をすると体の中から言葉にならない無念な思いが沸き起こった。
2度目の挑戦もまた肺水腫により登頂ならず。
頑張っても成せない高所登山、
いろいろなことを決めるのは自然だったり、
自分の脳の反射だったり。。。。
どうしたら登らせてくれるのだろう?
2017年2回目のアコンカグア挑戦も失敗した。