シガツェでの高所順応「エヴェレスト 〜7大陸アジア編5」2019年

朝晩の太陽が出ない時間は寒い。ホテルは写真映えのする色使いとデコレーションだけど、備え付けの棚などはぐらつくので気をつけないとならない。エレベーターやレストランはタバコ臭が染み付いていて、昔の日本を思い出しながらこの国の今を感じていた。朝食は洋風と中華料理がありお粥や野菜料理が数種類もあってパンとコーヒーだけとならずよかった。
今日の高所順応もお寺観光。タルシンポ寺の巡礼路から回り歩き始めて街を一望した。
通りには犬や猫、山羊にひつじと様々な動物が住み着いている。人には慣れているようだが子連れの母親にはかなり睨まれて、いつでも飛びかかるわよって勢いで見下ろされていた。
お寺の中では大勢の僧侶が掃除をしたり、大量のお賽銭を数えていたりしている。そしてある若い僧侶がお賽銭を袖の下に入るの見た!?今はお賽銭は政府が管理して僧侶さん方は給料制になったと聞く。スマホも持っていて、それを操作する光景はどこへ行っても変わらない。
本日の最高到達標高は3900m、ゆっくり歩いて順応後のお昼はお寺近くの人気店(地元民に)へ案内された。重い絨毯ののれんドアをくぐると中は広い食堂でたくさんの長テーブルに多くの人が食事をしていた。厨房からも活気があふれ、配膳者が忙しなく動きまわっていることからも人気店である事が伺える。しかし、よく見ると食べこぼしがテーブルから椅子や床にまで散乱していて、座る気になれず逃げるようにして店を出た。その後クサンは屋台で何かを食べてから、片付けられている店を見つけて色々と注文した。しかし、今度は違う問題が・・・・・起こった。
昨夜宣言した直箸禁止令がすぐに破られ、鍋は諦めて私は水餃子だけにした。

その時の怒った横顔
部屋に戻ってから友人からもらったクッキーを食べて夕方まで凌ぎ、窓の外に向かって怒りをぶつけていた。ホテルのダイニングは値段がとても高いから夕食も外へ出かけ観光客向けの店に入った。お昼ご飯の一件があった後だから気持ちはヤキモキしていたが、この店は観光客向けで一人ずつプレートで出してくれた。
少し左耳前が痛い、軽い三叉神経痛みたい。きっと直箸ショックのストレスだろう。明日はシガールへ移動する。
余談)タルシンポ寺巡礼路の公衆トイレは綺麗だった。水も流れてドアもあった。ただ流れる溝は繋がっていて共通に使用するから、一番後ろの場所がいい。境内のトイレは見かけは素敵だけど外にまで臭いがしていた。