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中間キャンプへ「エヴェレスト ~7大陸アジア編13」2019年

4月27日は休息日。バケツでシャンプーして荷造りをした。
明日からキャンプを移動してABC(アドバンスドベースキャンプ)に向けて出発する。身の回りの物や行動食など1週間分の荷物を作ってムーラに運んでもらう準備。こういう準備は何度やっても結構時間がかかってしまう。
キッチンテントへ行って、行動中に食べるおにぎりの具材をリクエストした。鰹節を英語で懸命に説明しても伝わらなくて、「鰹節ってなんて言えばいいんだろう?」とつぶやくとカツオブシ!で通じた。

夜になるとベースキャンプでは映画や音楽の大きな音が聞こえてきて、各国の人たちが余った時間を工夫して過ごしている。今日もアンドレアスがやってきて隊長同士これからの山の予定など話していた。私は本を読んでぼーっとしているのが得意なので何もしなくても大丈夫。それよりも歩きがうまく行くだろうかとそちらの方が気になっていた。そして今日の事件は女子トイレ(小用)の穴が決壊した。

翌日28日、今日は朝方に熟睡できてとても嬉しい朝を迎えた。
朝食を済ませて出発の最終準備。シェルパさん達はムーラに乗せる荷物の計量をしたり準備に追われてキャンプの雰囲気が慌ただしい。

ABCへ入る前に今日は手前にある中間キャンプへ向かう。
9:40に出発してしばらくはなだらかな道が続いていた。途中で休憩をしているとヨーロッパチームが来て先に歩き始めた。ゆっくり歩きのムーラにも私たちは何度も道を譲った。約40キロの荷物を背負ったムーラは所々でサボろうとする輩がいる。それをムーラ使いが石を投げたり声で捲し立てられながら道中を進んで行った。

私たちは彼らよりもっと遅い、あえてゆっくり歩きをしているけれど遅い気がしていない。休憩のたびに体や頭がキューンとする。足元は悪くザレ場にゴロゴロの石場、渡渉や凍った傾斜道を多めの休憩を取りながら7時間半歩いた。

中間キャンプ(5800m)に着くと安堵と共に疲れがグーっと押し寄せて来た。ここまでの距離は10 kmというがもっとそれ以上に長く思えた。眠るテントは一人で使えるが立ち上がれない普通のテントが狭く感じる。ダイニングテントも今までよりぐっと狭くなり、ヨーロッパチームと一緒に使う。

私は着くと疲れてお茶を飲んだりぼーっとすることしかできないけれど、シェルパさん達は後から出発して先に着いて食事の準備をしてくれた。とてもありがたい。一泊して明日はいよいよABC へ入る。今日よりももっと大変だという、時間もさらに長くかかるという。無事にABC入りできることを願うばかりだ。

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