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BCへ「エヴェレスト~7大陸アジア編25」2023年

夜になると咳が止まらずに寝つけなくて寝不足のまま朝を迎えた。そのせいかはわからないが食欲もわかない。

今日はゴラクシップの村に立ち寄りベースキャンプへ向かう。ゴラクシップの村までの道はアップダウンがあって息が苦しくなったり少し頭痛が起きた。


ゴラクシップのロッジの食堂へ行くと多くの人のざわめき声が耳に障る。壁や天井にはタベストリーや旗などに様々な国の人のサインが貼られ、日本からのグループの名もいくつかあった。空いている席に座り一呼吸ついていると隣に座っていた方々の体臭が強くて鼻がびっくりしてしまった。部屋の中を見回せば人の多さに目のやり場がない。

体調は万全ではなく食欲がないのでペットボトルのお湯を注文して日本から持参したお粥と干し柿を食べることにした。他のメンバーはいつもと同じメニューから何かを注文をしていた。お湯はすぐに出てきて10分くらいで食べることができた。私が食べ終わってもみんなの食事はまだ出てこない。厨房に確認してもらうと注文が通っていなかったようだった。もう既に40分以上が経過していたのでゆっくり歩きたい私はシェラと先に ベースキャンプへ向かうことにした。平らな道なら苦しくないが登りがあると息が切れる。景色を楽しんだり、写真を撮る気力も出てこなかった。元気に歩いている人たちを見ては自分も頑張ろう、頭も少しクラクラするけど遠くにベースキャンプが見えてきたから、今の一歩を次の一歩と唱えていた。
最後の丘の道を進んでいたら前からシェルパさんがお菓子とお茶を運んできてくれた。

これは本当に嬉しい。前回のチベット側からのエヴェレストの時に涙が出るほど嬉しかったことを思い出した。後からきた他のメンバーも一緒になっての休憩タイム。乾燥したクラッカーを食べると咳き込んでしまうけど少し歩いたら今日の目的地に着く。後1時間頑張ろう、たどり着くことが困難だと思っていたベースキャンプ。近づくにつれて人も増えて、数歩歩いては止まる人や魂が抜けかかった人たちを追い越してようやく入り口に着いた。そこには大きな岩があり、これはエヴェレスト街道をトレッキングしている人たちの山頂にあたる。

標高が書かれたところでは記念撮影が繰り広げられていた。さらに進んで入り口に近い場所に私たちのキャンプ地があった。ちょうど15時頃十分に広いダイニングテントで一息つきながらお世話になるシェルパさんたちに挨拶をした。私たちにとってはまだ始まりの地点に着いたに過ぎない。それでも私はここまで来られるかが怪しい体調だったから嬉しくて嬉しくてならない。食事は今夜からは和食風になるからダルバートはなさそうだ。

2023年4月19日ベースキャンプ入り。

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