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リンジャニ山へ「7大陸オーストラリア編2(カルステンツ版)」

山頂からPOSⅢに戻ったのは12時頃だった。スープを飲んだり、揚げパイナップルを食べたりとくつろいでいるとまた雨が降ってきた。雲に覆われると涼しくなり、止むとテントの中は灼熱な温度に変わる。ポーターさんたちが張ってくれたタープの下で、上着などで温度調節することにした。

当初の予定では3400m地点にテント泊してカルステンツ前に高所に体を慣らすつもりだったが、テント場以外には泊まれなかった。それにしてもゴミが多い、ハエが飛び回り、臭い、猿があさりに来る。

翌朝の出発は8時、移動中の道のあらゆるところにゴミが目立つ。遠い景色は綺麗だけど足元はあまりにゴミが多くて脇に入ってトイレをするのには勇気が要る。下に何もないことを確認するために、まずゴミを足で避け用を足したらゴミを戻すといった具合だ。

次のキャンプ地は湖畔サイト、「ここはとても綺麗でしょう?いいところでしょ? 」と湖に近い場所にテントを張ってくれた。しかし残念なことにその景色よりもゴミが気になってしかたがない。テントの前だけは履いてもらい少しだけ綺麗になった。

夕飯には湖で釣った魚を食べると言われたが、私たちはその生育環境を見てお断りし代わりに野菜炒めや鶏揚げをお願いした。
近くに温泉にが沸いているので遊びに行ってきた。イッポン、倉岡さん、柴田さんは水着で浸かって楽しんで、私は足だけで満足した。ゴミを避けた源泉に近いところのお湯は熱い。

ゴミについての話題は絶えなかった、臭いやハエにも耐えられないという意見は皆同じ。翌朝にもう一泊する予定を変えて今日下山しようと提案した。途中の山越えで見る湖越しのリンジャニ山の景色は美しかった。

泊まらずに1日で歩くにはきつい工程だと言われていた。しかしキャンプ地に着いてそのありさまを見たら誰もそこに泊まる気がおこらなかった。何が何でも下山しよう、全員の気持ちが一致した。道はアップダウンがあり距離も長くて楽ではなかった。累計標高差は2000mを越えて足も重たくなっていた。疲れていても綺麗いな場所に泊まりたいそんな一心で下山した。
袂の町に近い森の中でカカオの果肉(甘酸っぱくて美味しい)を食べたり、珍しい植物やルアックコヒーを見ながら町へ降りた。

途中素敵なレストランに寄って休み、やはり1日早く戻ってよかったと思う。
写真に映る景色は綺麗だけどこんなにゴミが落ちていた山は今までに登ったことがない。ロンボク島の町で数日休んだら、バリ島へ戻りカルステンツメンバーと合流する。

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