チュクンの村へ「エヴェレスト～7大陸アジア編11」2023年

今日で3月も終わる。山へ入って8日目、今のところ高所による体調不良は起こっていない。これから一番気を付けたい標高へ向かうから何もない事を祈る。
朝ご飯にネパールの餃子モモを頼んだ。皮も手作りで中の餡は野菜か肉の2種類、日本のように野菜と肉を一緒に混ぜて作って欲しいと言うと、それはやめた方がいいなぜならクズ野菜と古い肉を混ぜるから、などとペンバーが不思議な事をいう。いつもの餡の両方を混ぜればいいだけなのに、要は作りたくないのだと思った。

日本風のモモを食べるのは諦め、荷物の準備に取り掛かった。アイランドピークに行くのを辞めたから、次の村で必要なものだけを運んでもらうことにした。ダッフルバッグはポーターさんが運んくれて自分は防寒具と飲み物や行動食を運べば良いのでとても助かっている。

ゆっくり歩いて、しっかりと深い呼吸をしながら標高に体を慣らしていくのは今までもこれからも変わらない。
風のない少し曇り空の移動日だった。
動けばそれなりに息が上がるけれど苦しく感じることなく痺れ感が出ていたけど調子は良い。

3時間ほどで”カングリリゾートロッジ”に着いた。私の部屋は2階の角部屋で明るい雰囲気が気に入った。でもトイレは男女共有の洋式でとっても汚い。遠くても一階の和式のほうが綺麗だった。大は和式、小はボトルへするのが良いだろうと思った。中身の入ったボトルを持って建物内を歩いても恥ずかしい気持ちにならないし、また誰もおかしいと思わない。紙は忘れずに首から下げて手桶で流すことにも慣れてきてた。トイレの使用にはいつも工夫と対策が欠かせない。お昼には野菜スープを頼んで、食後には敷地内にあるカフェへ向かった。
外は少しずつ暗くなり雪が降り始めてきた。

カフェでしばらく過ごして夕方になってダイニングへ行くと30人ほどの人が席に着いていた。いろんな国の言葉があちらこちらから聞こえてくる。メニューはここも同じで、価格は上がっている。夕食にはまたモモを頼んだ、1日に2回も食べるなんて普段ならありえないが他に頼みたいものがなかった。暖炉のあるダイニングから自分の部屋へ戻ると寒くて隊長に湯たんぽを作ってもらった。この暖かさには本当に幸せを感じる。ここへ来るときにあった背中や首の痺れも宿に居たら収まってほっとした。今日から4730mに3泊する。水をたくさん飲んで体を慣らしたい。お腹にはガスが溜まり、鼻が詰まってきた。SPO2は夜には85に下がりお願い順応して！っと唱えた。